製造業で働きたい!志望動機の書き方【例文付き】

自動車や電気機器など、日本を支える基幹産業の一つである製造業。近年では生産工程のマニュアル・自動化が進み、国レベルでの働きやすい環境づくりに向けた政策も実施されています。自分の仕事が形になっているという実感を得られるかつ、近年注目の高まるサステナビリティにも大きく貢献することができる製造業は非常に魅力的であり、就職・転職先として高い人気を保っています。
今回は、製造業での志望動機の書き方のコツや、製造業の面接で聞かれることの多い質問例、そしておすすめの逆質問例についてご紹介します。
[目次]
製造業における職種例
製造業界と聞くと電気や機械系エンジニアなど技術職のイメージが強いですが、実際には様々な専門分野のスキルを活かした職種があり、製品のPRや販路拡大に努める営業や企画・開発、デザインや設計といったクリエイティブな職種も製造業には欠かせません。
製造業における主な職種としては、以下が挙げられます。
- 商品開発
- 研究開発
- 設計
- 生産技術・製造技術
- 品質管理
- 営業・販売
製造業の志望動機を書く時のポイント
製造業への転職を検討しており志望動機を作成する際には、職種にかかわらず押さえておくべき5つのポイントがあります。
- なぜ製造業志望なのかを明確にする
- なぜその企業なのかを明確にする
- 製造業で求められる適性を良く知り、アピール材料にする
- 将来のビジョンやゴールを伝える
- 未経験であれば意欲を、経験者であれば企業にどう貢献できるかを伝える
以下、各項目について詳しく解説します。
1.なぜ製造業志望なのかを明確にする
志望動機内では、なぜ数多くある業界の中から製造業を選ぶのかを明確にする必要があります。「安定しているから」といった漠然とした理由ではなく、過去の経験や興味を持ったきっかけなど、具体的な自分の体験を絡めて書くと説得力も増します。特に未経験で製造業に挑戦しようと考えている場合、この点は面接官が最も注目する点の一つでもあるため、面接前にもう一度自分の中で志望動機をはっきりさせてから臨みましょう。
例:子供の頃からものづくりが好きで、元々製造業従事者として働くことに興味がありました。数年前からサステナビリティへの興味が高まり、サステナビリティに貢献できるキャリアとして製造業が候補に挙がりました。
2.なぜその企業なのかを明確にする
製造業に従事する企業が無数にある中で、なぜその企業を志望するのかを明確にすることも必要です。応募先企業のビジョンやビジネスモデルについて事前に調査を行い、その企業の強みや現在注力しているプロジェクト・分野を把握したうえでアピールすることで、その企業に就職したいという志望度の高さが伝わり、好印象に繋がるでしょう。
例:貴社の作る電子部品は電気自動車を作るうえで欠かせないものであり、サステナブルな未来の実現に大きく貢献していると伺いました。私も常により良い部品を作り出し多くの人の生活を支えたいという気持ちがあるため、貴社の事業に貢献できればと思いました。
3.製造業で求められる適性を良く知り、アピール材料にする
志望動機を書くにあたり、アピールすべきところを明確するためにも、製造業で求められるスキルや適性を理解しておく必要があります。製造業で求められる主な適性としては、以下が挙げられます。
組み立て~梱包
- 粘り強く集中力がある
- 正確な作業が得意
- 体力がある
生産管理
- チームワークが得意
- ものづくりが好き
- 同業他社の新しい商品にアンテナを張れる
- 正確な作業が得意
企画・研究開発
- 数字や図面に苦手意識がない
- 一つのことに集中できる
- 関連分野での研究や実務経験がある
- 問題解決能力がある
営業
- 製品への強い愛着がある
- プレゼン能力や提案力に自信がある
- コミュニケーション能力が高い
- ヒアリングスキルが高く相手の課題を特定することが得意
職種によって求められる適性やスキルは異なります。応募する職種に応じて、これらの要素をアピール材料として志望動機に組み込むようにしましょう。
例:〇〇という理由で、貴社の製品を愛用しております。法人営業経験の中で培ったコミュニケーション能力や提案力には自信があり、前職では一年で10社の新規顧客開拓に成功、社内でもトップの成果を残しました。今後もこのスキルを活かし、より多くの人に貴社の製品を利用いただけるよう尽力します。
4.将来のビジョンやゴールを伝える
製造業に限ったことではありませんが、志望動機内では就職までの熱意だけでなく、就職したら具体的にどのように活躍したいか、将来のビジョンやゴールを伝えることが大切です。企業はやる気があるだけでなく、明確な今後のビジョンがあるか、どのように仕事に取り組もうとしているかを理解した後に採用したいと思っています。将来のゴールを提示することでその企業で長く働きたいという意思表示にもなり、面接の際の高評価に繋がるでしょう。
例:これまで身に着けた圧造技術や構造ラインの知識とスキルを活かしながら、貴社でより専門性の高い製造技術を身に着けたいと思っております。
5.未経験であれば意欲を、経験者であれば企業にどう貢献できるかを伝える
こちらもどの業界においても当てはまりますが、業界未経験である場合と経験がある場合で最適なアプローチが異なります。業界経験者の場合、今までの取扱製品や役職についての詳細、そして品質・安全性向上に関して具体的に取り組んだことや貢献したと感じること、また、これらの経験や業界に関する知識とスキルをどのように応募先の企業で活用していきたいかについてアピールしましょう。
業界未経験の場合は、まず前述のように、数ある業界の中で製造業に転職したい理由や自分の適性や持っているスキルで今後活用できるもの、そして今後の意欲にフォーカスを当てアピールするようにしましょう。
例:製造業未経験ですが、今までのエンジニア職でも、個人では詳細に気を配りながら正確な作業を行うこと、そしてチーム全体ではプロジェクトをスムーズに進められるよう密なコミュニケーションを取ることを心がけてきました。〇〇という理由で現在は製造業への転職を志望していますが、今後もこれらの経験が活きると考えています。
製造業の面接でよく聞かれる質問
面接では、主に以上のポイントについて話すことになるかと思いますが、その他に面接官がよく聞く質問の例として以下が挙げられます。
- 前職を辞めた理由は何か
- 当社の製品を使用したことがあるか、感想や改善点等はあるか
- 当交代勤務は可能か
- 勤務地変更は可能か
- アレルギーや特病はあるか
仮に前職を辞めた理由がネガティブなものであったとしても、質問に答える際はなるべくポジティブな内容に変換する必要があります。前職の愚痴となるような内容には触れず、自分のスキルや経験の幅を広げたい、新しいことに挑戦したい、などの理由を中心に伝え、今後どのように応募企業に貢献していきたいかでまとめると良いでしょう。また、社員に長く働いてほしいと考える工場では、シフトや休日出勤、勤務地や賃金に関する質問も重視する傾向にあります。企業の雇用条件と応募者の希望があまりにも合わない場合、採用に躊躇されることも考えられますので、まずは自分の希望に合ったポジションに応募すること、そして面接内での回答の仕方に注意を払うことを忘れないようにしましょう。
製品が一般消費財の場合、応募先の企業の製品を使ったことがあるかを聞かれることがあります。これは、事前リサーチをしているかや応募先企業への本気度を調べる目的があります。また、企画や研究開発に関連したポジションに応募する際は、感想や改善点はあるかなどといった質問では、クリティカルに物事を分析できるか、応募先ポジションへの適性があるかを試している場合もあります。事前に企業のホームページやSNS、口コミなどをチェックし、このような質問にも対応できるようにしておきましょう。
製造業での逆質問の例
どの業界においても言えることではありますが、企業が逆質問をするのは、面接の過程でお互いの期待値をすり合わせ、双方が納得したうえでできるだけ長く働いてほしいという良心的な理由から来ています。
製造業への転職面接において好感が持たれる逆質問の例としては、以下が挙げられます。
- リーダーやマネージャーになるためにはどのような資質や経験が必要か
- 以前、他の工場で取った資格は活かせるか
- シフトはどのように決まるのか
- 社風や現場の雰囲気はどのような感じか
一方で、するべきでない逆質問の例としては、
- 賃金や待遇面に関する質問
- ウェブサイトやパンフレットを見れば分かる質問
- 既に説明された話を繰り返す質問
等が挙げられます。また、逆質問を投げかけた後にも、会話のキャッチボールができるよう心掛け、なるべく面接官との会話を楽しみながら自分の積極性をアピールしましょう。
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