サステナビリティとコネクティビティとは? Progressive Recruitmentが人材紹介を通じて目指すもの

エネルギー&エンジニアリング領域に特化した人材紹介組織として、2021年10月に日本でのビジネスを立ち上げたProgressive Recruitment。立ち上げから1年以上が経過し、今までのビジネスや組織づくりの振り返りと今後目指す姿についてディレクターの野﨑 裕司に話を聞いたところ、今後より注力していくべき分野として「サステナビリティ」と「コネクティビティ」という二つのキーワードが浮かび上がりました。
本記事では、サステナビリティとコネクティビティとは何か、今後のエネルギー&エンジニアリング領域においてどのように存在感を増していくのか、それに伴いどのような人材が求められるのか、また当領域においてProgressive Recruitmentがどのように貢献できるのかについて、野﨑の考えを聞きました。
サステナビリティとコネクティビティとは?
サステナビリティ(Sustainability)
直訳すると「持続可能性」となり、「環境・社会・経済」の観点において持続可能な状態を維持した経営活動を行うことを意味します。
エネルギー&エンジニアリング業界は脱炭素社会というサステナブルな未来を実現する上で非常に大きな役割を担っており、ビジネスモデルの大きな変革が求められている企業も少なくありません。とりわけEU(欧州連合)は「温室効果ガス(GHG)の純排出量を、今後10年以内に1990年比で55%削減する」という法的拘束力のある具体的な目標を掲げ、企業にとってもただの努力目標以上の意味を持つ達成目標となっています。
サステナブルな地球の未来を実現しつつ、企業にとってもサステナブルなビジネスを築いていくうえで、多くの企業にとって至上命題となっている要素です。
コネクティビティ(Connectivity)
ネットワークへの接続のしやすさなど、複数のものが連携する際の簡易性を意味します。
工業機械から家庭用電化製品、自動車に至るまで、現在ほぼすべての機器がソフトウェアでパソコンにより制御されたり、インターネットに接続していたりする中で、それらをどのように効率よく”コネクト”し、最大の成果を得られるかが、特に製造業にとって今後も成長を続けていくうえで見過ごせない要素となっています。
「今回Progressive Recruitmentというブランドを日本で立ち上げて実際に1年以上業務に携わる中で未来の候補者様・クライアント企業様にどのような価値を提供できかを考えた際に、『サステナビリティ』と『コネクティビティ』の二つのキーワードに辿り着きました。どの企業でも課題の一つとされることが多いこの二つのコンセプトですが、Progressive Recruitmentが専門分野とするエネルギー業界(特に再生可能エネルギー業界)、インフラストラクチャー(建設・データセンター)業界とロボティック工学、自動車、オートメーション、インダストリアル業界では、この二つのコンセプトなしには未来を語ることができない非常に重要な要素です。特にサステナビリティへの取り組みは、社会問題に関心が高いとされる次世代の中でも優秀な人材を確保する上で必須事項となっています」と野﨑は述べます。
サステナビリティとコネクティビティを実現するために必要な人材とは?
企業がこれらの変化に対応し、成長を続けていくためには、ビジネスモデルの転換に伴い新たな人材育成、そして人材確保の戦略を立てることも求められます。
野﨑は「サステナビリティとコネクティビティに重きを置く人材紹介組織として、これらの大きな変革、そして挑戦に挑む企業様に対して適切な人材を紹介することで、多くの企業を徹底的にサポートしていきたいと考えています」と話します。
サステナビリティとコネクティビティを実現するために企業が必要とする人材を野﨑はそれぞれ「サステナブル人材」、「コネクテッド人材」と呼び、以下のように定義します。
- サステナブル人材・・・地球の持続可能性を自分の問題としてとらえ、実際の仕事に落とし込める人材
サステイナビリティという概念は、現在無視できないものとして世界中で注目されおり、 再生可能エネルギー事業が地球の持続可能性に大きなインパクトを与える領域として期待される業界の一つとなっています。
上記を前提とした上で、ビジネスプランやプロジェクトを長期的な目線でとらえ、短期的な失敗を恐れずに将来的な可能性を見据えることのできる人材がサステナビリティ実現のための鍵となり、需要が高まっています。具体的には、高い事業開発(ビジネスデベロップメント)、プロジェクトマネジメントのスキルなどを持ち合わせた人材などが該当するかと思います。これに加えて、再生可能エネルギー業界において必要なスキルの知見を持った人材も引き続き高い需要を見せるでしょう。
- コネクトテッド人材・・・IoT(モノのインターネット)化する「コネクテッド」の先に、社会的課題を解決する糸口があると信じ、 実際の仕事に落とし込める人材
IoTの急成長を筆頭に、コネクティビティという概念が見逃せないものとなっています。仕事場においても、この傾向が当てはまり、どの職種においても各人の役割・タスクの境目が薄れ始めています。そのため、サイロ化された自らのタスクにのみ取り組むのではなく、仕事を進めるうえでも社内の各部署や社外組織と効率的に連携して物事を進めることが求められます。その意味でも、高いプロジェクトマネジメントスキルなど、多くのチーム内プロジェクトをまとめた経験を持つ人材においては、コネクテッド人材として引き続き高い需要を見せるでしょう。これに加えて、IoTに関するスキルの知見を持った人材が求められています。
サステナビリティとコネクティビティを実現する企業と求職者をつなぐためにProgressive Recruitmentができること
「この一年で多くの企業様の成長の後押しと、未来を担うサステナブル人材・コネクテッド人材である求職者様のキャリアアップ実現のサポートができる機会に数多く恵まれました。これを通じて、再生可能エネルギー業界における各領域(太陽光発電・風力発電・地熱発電・バイオマス発電・水素発電)、そして自動車業界や製造業領域でのご経歴を持つ求職者様とのネットワークが更に広がり、この業界における我々のリクルートメントノウハウや知識もより強固なものになったと感じています。
また、当社のチームも大きく成長を遂げています。これらの知識と経験、そしてネットワークを活かし今後日系企業、外資系企業、スタートアップ、大手企業などあらゆるタイプの企業様の採用のサポートと、高いスキルや経験をお持ちの求職者様のキャリアアップのサポートにおいて、よりよいサービスを提供できる体制が整ったと自負しています」と野﨑は話します。
Progressive Recruitmentはエネルギー&エンジニアリング業界に特化して採用と転職のサポートを提供する一方、親組織であるSThreeはSTEM(科学、テクノロジー、エンジニアリング、数学)分野全般を専門的にカバーしているため、業界を超えながらも深い知識を持ったサポートができるのも当社の強みです。
「自動車業界やオートメーション業界においてもデータサイエンスなどを中心とするエンジニア人材の採用ニーズは依然高まる一方です。IT・テクノロジー分野を専門にリクルーティングを行うブランドも展開している強みを生かし、他の人材紹介会社ではご支援が難しいエンジニア人材をご紹介できる点も当社の強みの一つであると考えています」と野﨑は述べます。
Progressive Recruitmentにご相談ください
Progressive Recruitmentのチームは、エネルギー&エンジニアリング業界の各領域における人材紹介で豊かな経験を持つコンサルタントを擁しています。各コンサルタントはそれぞれが専門とする業界に特化したサポートを提供しているため、業界特有の慣習や課題にも精通しており、皆様の要件やニーズを的確に、そして迅速に理解したうえでのお力添えをさせていだきます。
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野﨑 裕司 / Yuji Nozaki
大学時代にSONY出身者が起業した会社で半年インターンを行った後、自動車業界大手のBoschの日本法人に入社。その後人材業界に転身し、日本とシンガポールにて10年以上人材ビジネスに携わる。10か国以上で全ての業界・職種・レベルの採用に携わると同時に、日系企業の海外進出、また外資系企業の日本進出における採用および組織作りのコンサルティングに従事。
2021年より、STEM領域に特化した人材紹介を行うSThree会社に加わり、IT分野に特化したComputer Futuresのエンタープライズ部門のディレクターを務めると同時に、新たなビジネスラインとなるProgressive Recruitmentの立ち上げを行う。現在は財務・経理・法務部門に特化したHuxleyとProgressive Recruitmentのディレクターを兼任している。