ディレクターが語る!2023年、注目のエネルギー&エンジニアリング業界における採用動向は?

エネルギー&エンジニアリングの世界は日々変化しており、それに伴い企業の人材ニーズも絶えず日々変化しています。今回、自動車業界と再生可能エネルギー業界における2023年の業界のトレンド・採用動向について、「洋上風力発電」「蓄電池」「自動車業界でのデジタル化」「脱炭素化」の4つのキーワードに焦点を当て、自動車業界と再生可能エネルギー業界における2023年以降注目の動きと、それに伴う採用ニーズの変化について、Progressive Recruitmentのディレクターである野崎裕司に業界の動向について話を聞きました。以下では、需要の高まる具体的な職種を挙げながら採用動向について詳しく解説します。

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2023年、エネルギー&エンジニアリング業界において注目している動きは?
エネルギー業界
エネルギー業界の中でも特に注目すべきは、脱炭素化の実現に向けて今後ますます成長が見込まれる再生可能エネルギー分野です。
「再生可能エネルギー業界においては、引き続き多くの分野における人材ニーズが加速することが予想されます。特に、洋上風力発電と蓄電池の市場の伸びに対応する人材確保が今後は課題となるでしょう」と野崎は述べます。
洋上風力発電
世界的な脱炭素の流れの中、再生可能エネルギー業界における全ての領域において更なる発展が見込まれます。日本では、特にここ数年で洋上風力の導入量が急激に増えており、再エネ海域利用法に基づく促進区域の指定や事業者選定も進められています。これに伴い、国内の洋上風力プロジェクトに関わる全てのポジションにおいて、2023年以降も採用が活発に行われることが期待されます。
特に技術職においては、2020年から2030年までの推測雇用増加率は約58.2%に上ると言われており、今最も需要の高い職種の一つと言って良いでしょう。また、この分野でニーズの高い職種にはファイナンスアナリストやファイナンスモデリングエキスパート、プロキュアメント(調達担当者)や入札担当などの技術職以外のポジションも含まれており、これらの業務に関する知識や経験をお持ちの方は、業界未経験でも転職が可能となっています。
以下の記事では、当社にて再生可能エネルギー業界、特に洋上風力発電の採用と転職のサポートを専門で行うコンサルタントに聞いた、洋上風力発電関連職の種類や採用動向をご紹介しております。

洋上風力発電(オフショア風力発電)関連職の仕事内容や採用動向は?当社コンサルタントが解説
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蓄電池
家庭用蓄電池の市場の伸びと共に、産業用の蓄電池市場に新たな動きが出始めています。自家消費やBCP対策としてはもちろん、VPP(仮想発電所)や蓄電池発電所などのこれまでになかったニーズが高まっており、また、これらの領域における開発や営業を中心とした採用ニーズも顕在化してきています。また、前述の脱炭素化の流れも相まって、製造拠点におけるメガソーラーなどの導入も積極的に進められています。
エンジニアリング業界
エンジニアリング業界においては、自動車業界における動きが顕著にみられます。
自動車業界
「自動車業界においては、『デジタル化』と『脱炭素化』への動きに対応できる即戦力人材の採用が加速しており、この採用動向は今後も続くことが予測されます」と野崎は述べます。
デジタル化
電気自動車やハイブリッド車、AIによる次世代自動車などの自動車運転技術の発展はここ数年で加速しており、これに伴うハッキング対策の重要性の高まり、そしてそのための電気やソフトウェアの知識を持ち合わせたエンジニアの需要が未だかつてなく急激に高まりを見せています。特に、ソフトウェアエンジニアやセキュリティエンジニア、安全な自動運転を可能にするためのカメラやセンサーなどのシステム開発や管理に関わるシステムエンジニアへの採用ニーズが高まっています。一方、業界における人材不足は慢性的な課題となっており、自動車業界でのキャリアアップをお考えの方にとって、今は絶好のタイミングであると言えます。
脱炭素化への動き
世界的な脱炭素は製造業界のあらゆる部分に影響を与えており、カーボンニュートラルを宣言する企業も増加しています。中でも電気機器や金属製品、自動車や食品などの製造業においてこの傾向が特に高まっており、人材戦略にも大きな影響を与えています。特に脱炭素化と両立するためのビジネスを展開するための知識を持ち合わせた人材が急務となっています。また、電気自動車や水素自動車など新たなビジネスモデルの開発と推進に伴い、電気系エンジニア(エレクトリカルエンジニア)を中心として、これらの分野における知識を持つ人材へのニーズも急激に高まっています。
その他にも、脱炭素化に向けて公共交通機関の利用を促進するための動きとして、MaaS(Mobility as a Service)事業へ取り組む企業も増えています。これに伴い、新規事業立ち上げのための事業開発や、アプリやサービス開発のためのUI/UX デザイナーやデータアナリスト・データエンジニアなどの募集も多く見られています。
以下の記事では、現在の自動車業界の採用動向に影響を与える3つの大きな要因に加えて、今後自動車業界でより高い需要が予測される職種について解説しています。

自動車業界、今後需要が高まる職種とは?
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エネルギー&エンジニアリング業界における転職サポートはProgressive Recruitment
Progressive Recruitmentのチームは、エネルギー&エンジニアリング業界の各領域における人材紹介で豊かな経験を持つコンサルタントを擁しています。各コンサルタントはそれぞれが専門とする業界に特化したサポートを提供しているため、業界特有の慣習や課題にも精通しており、皆様の要件やニーズを的確に、そして迅速に理解したうえでのお力添えをいたします。2023年注目の自動車業界や再生可能エネルギー業界をはじめとするエネルギー&エンジニアリング分野における転職をお考えでしたら、お気軽にページ下部のフォームからお問い合わせください。日本の市場を深く理解したチームが、皆様の転職を成功させるためのお手伝いをいたします。
野﨑 裕司 / Yuji Nozaki
大学時代にSONY出身者が起業した会社で半年インターンを行った後、自動車業界大手のBoschの日本法人に入社。その後人材業界に転身し、日本とシンガポールにて10年以上人材ビジネスに携わる。10か国以上で全ての業界・職種・レベルの採用に携わると同時に、日系企業の海外進出、また外資系企業の日本進出における採用および組織作りのコンサルティングに従事。
2021年より、STEM領域に特化した人材紹介を行うSThree会社に加わり、IT分野に特化したComputer Futuresのエンタープライズ部門のディレクターを務めると同時に、新たなビジネスラインとなるProgressive Recruitmentの立ち上げを行う。現在は財務・経理・法務部門に特化したHuxleyとProgressive Recruitmentのディレクターを兼任している。