英文履歴書(レジュメ・CV)を魅力的にする10つのヒント ~書き方の基本からテンプレートも~

レジュメとは英文履歴書のことで、外資系企業や英語を利用する求人に応募する際に必ずと言ってよいほど必要となるものです。レジュメは採用担当者にとって皆様の第一印象となるため、魅力的なレジュメを用意することは非常に大きな価値があります。とは言っても、「日本語の履歴書との違いがイマイチ分からない」という方も多いのではないでしょうか。 今回は、レジュメの基本的な書き方のポイントと、採用者に良いイメージを与えるためのちょっとしたコツをご紹介します。
こちらから一般的なレジュメのテンプレート(日本語・英語)のダウンロードも可能です。是非参考にしてみてください。
英文履歴書(レジュメ)の基本ルール
英文レジュメと日本語の履歴書の違い
まず、英文レジュメと日本語の履歴書の主な違いとして、以下が挙げられます。
- 英文レジュメには基本的なフォーマットがない(レイアウトも皆様の個性として評価されます)。
- 仕事に直結しない情報は載せない。(例:「生年月日」「年齢」「性別」「家族構成」「健康状態」「顔写真」「趣味・特技」「退職理由」「過去の給与、希望給与」「署名や作成日付」「通勤時間」など)
- 「自己PR・志望動機」はカバーレターに記載するため、基本的には不要。
英文レジュメの書き方において重要なことは、
- レジュメが応募する仕事に直結する内容のみを含んでいる
- 要点のみが端的にまとまっている
- 誰が読んでも理解できる
ことです。そのため、主語「I」の利用を控える、箇条書き・数値を効果的に利用するなどといった工夫が必要となります。効率性や実績の明確さを重視する外資系企業は、こういったレジュメの書き方ひとつから合否を判断することも多いため、以下にご紹介するレジュメの書き方のポイントを押さえ、魅力的なレジュメを作成しましょう。
レジュメに記載する事項・テンプレート
ここからはレジュメに記載する項目と書き方のポイントをご紹介します。 なお、レジュメ(日本語・英語)のテンプレートはこちらからダウンロードが可能です。前述のとおりレジュメには決まったテンプレートはないため必ずこのテンプレートを使用する必要はありませんが、はじめて書く方は是非こちらのテンプレートを参考にし、まずは自分なりに英文履歴書を書いてみましょう。
Personal Information(氏名・連絡先)
氏名、住所、電話番号、メールアドレスの順で記載します。住所の都府県に関しては、「To」「Fu」「Ken」などの記載は必要なく、東京都であれば「Tokyo」と書きます。
Objective(希望職種)
必須ではありませんが、記載する場合は、志望する職種と今までの経験との結びつきを端的に説明しましょう。志望動機欄ではないので1~2行程度で簡潔にまとめると良いでしょう。「I」などの主語は省くようにしましょう。
Summery(経験やスキルの要約)
皆様の経験やスキルを箇条書きで記載しましょう。4~5項目程度で書くのが一般的です。特に応募する求人情報に沿い、具体的に数値などを裏付けとして使用すると説得力が増し良いでしょう。こちらも「I」などの主語は不要です。
Work Experience(職歴)
日本語の履歴書とは異なり、新しいものから順に書いていきます。「在籍期間」「会社名」「都市名」「会社事業内容」「ポジションとその職務内容」「業績(プロジェクトとその結果)」の順で記載しましょう。業務内容は応募する職種と関連性の高いものにフォーカスして簡潔にまとめましょう。
Education(学歴)
「学校名」「所在地」「卒業年度(中退なら在学期間)」「取得学位」「専攻学部」「学科」の順に、新しいものから記載します。
- 学士号・・・Bachelor of ~
- 修士号・・・Master of ~
- 博士号・・・Doctor of ~
Qualifications / Special Skills(資格・スキル)
応募職種に関連する資格を記載するようにしましょう。スキルに関しては、皆様が今まで経験した中で得意とするものを指し、コミュニケーションが得意、時間管理が得意などのソフトスキルも含まれます。なお、日本語の履歴書で記載することの多い自動車運転免許については応募条件に含まれていなければ記載する必要はありません。
レジュメをより魅力的にする10つのヒント
レジュメの基本的な書き方が分かったところで、ここからはより採用担当者に好印象を与えるレジュメづくりのためのコツをご紹介します。
レジュメの書き方①応募する職種に合ったレジュメを作る
まず、一番重要なポイントとして、皆様が応募する職種のジョブ・ディスクリプション(職務記述書)と合致したスキルや経験がレジュメ上で明確に示されているかという点が挙げられます。また、ジョブ・ディスクリプションはもちろんのこと、企業のウェブサイトやソーシャルメディアもチェックしてみることをおすすめします。皆様のレジュメが描き出す人物像がその企業の雰囲気と合っていますか?
レジュメの書き方② 応募する職種との関連性が高い経歴から書く
先述したように、職歴は一般的に時系列で記載します。ただ、様々な種類の職歴がある場合、応募する職種に近しい職歴や妥当な経歴から書き始めることも一つの手です。レジュメの職歴欄は、皆様がその職種に合致した経験をしっかりと持っていることをアピールするための部分であるからです。間違ってもレジュメの初めの部分を応募する職種と関係のない職歴で埋めることのないようにしましょう。
レジュメの書き方③ 簡潔にまとめる
採用担当者は数え切れないほどの応募書類を読まなくてはならず、極端に長すぎるレジュメはそれだけで印象があまり良くありません。簡潔にまとまったレジュメは、皆様が応募職種に本当に必要とされるスキルや経験についてしっかり考察した証として採用担当者の目に映ることでしょう。
レジュメの書き方④希望の勤務地を記載する
希望でない勤務地の職種に応募することはないとは思いますが、例えば現住所から離れた地域での仕事の求人へ応募した場合、採用担当者は何かの間違えで応募したのか、もしくは求人広告を見間違えたのかと思う可能性もあります。引っ越しを考えているとなどいった事情は、レジュメの冒頭で記載すると良いかもしれません。
レジュメの書き方⑤求人広告で使用されている単語を使う
ここでは少しばかりのサブリミナル効果を狙ってみましょう。企業が求人広告上で使用している言葉・言い回しをレジュメに含むことで、その職種や企業文化に皆様が合致する印象を与えます。
レジュメの書き方⑥趣味に言及する
レジュメをより短く簡潔にしたい場合は趣味の欄を削ってしまっても良いでしょう。ただそうでなければ、個人的な趣味や興味に言及するのは悪いことではありません。採用担当者にご自身をアピールできるもの、応募する職種に関連のあるものを載せてみましょう。
レジュメの書き方⑦職務だけでなく、企業に与えてきた付加価値を明確に示す
技術的な経験やスキルと同様に、ご自身の職務がどのように企業に貢献してきたのかを述べることも重要です。ただスキルを羅列するのではなく、文脈を添えてご自身の価値について説明し、それらの技術的な能力が今まで企業へ与えてきた利益について触れましょう。
レジュメの書き方⑧まとまったレイアウト作りを心掛ける
レイアウトが保たれたレジュメは、とても良い印象を与えます。フォントの大きさや種類は一貫させるなどといった、誰が見ても綺麗で読みやすいレジュメづくりを心掛けましょう。
レジュメの書き方⑨職務にブランクがある場合もしっかり記載・説明する
人生には様々なことがつきものですし、個人的な事情で仕事を離れなければならないような事情も起こりうるでしょう。しかし、例えばキャリアに数年間のブランクがあるような場合は、何の説明もなく放っておくのではなく、そのことをきちんと理由とともに説明するようにしましょう。
レジュメの書き方⑩友人や同僚などからチェックしてもらう
自分で書いたレジュメを何度も読み返していると、感覚が麻痺し自分のミスを見落とすなどといったことはよく起こります。友人や同僚などの第三者からのチェックが入ることで、自分では気が付かなかったミスを見つけることができるでしょう。また、彼らからの客観的な意見やフィードバックを参考にレジュメの内容を修正していくと、より魅力的なレジュメに仕上げられるかもしれません。
レジュメの書き方 − まとめ
今回はレジュメの基本的な書き方とコツについて解説していきましたが、いかがでしたでしょうか?本文内でご紹介したレジュメテンプレートも是非参考にしながら、採用担当者の目に留まりやすいレジュメをつくっていただければと思います。 Progressiveのコンサルタントは、転職の各段階を通じて皆様の手助けをいたします。高い専門性を生かし、皆様にとって完璧な仕事を見つけ、採用プロセスの各段階でご自身の最高の部分を企業に見せられるよう尽力いたします。皆様のキャリアにおいてProgressiveがでお力添えできることをさらに詳しくお知りになりたい場合は、ぜひ私たちまでお問い合わせください。また、「面接で聞くべき逆質問集」や「オンライン面接を成功させるための注意点やコツ」、「魅力的なLinkedInプロフィールの書き方」などのお役立ち情報やその他の業界インサイトの最新情報についてもLinkedInで発信しておりますので、是非こちらからフォローをお願いいたします。