キャリアプラン作成における4ステップ

career_planning_steps

「転職したい!」と思った時、まず初めにキャリアプランを立てること(キャリアプランニング)は理想のキャリアを掴むためのカギと言えます。このプロセスの中で自身の強み、本当に好きなことや目標を明確にし、あらゆるキャリアの機会を最大限に活用することができます。しっかりとしたキャリアプランを描くことで、ご自身の理想とするキャリア実現へより近づくといっても過言ではないのです。 今回は、より洗練されたキャリアプランを作り転職準備を進めていくための4つのステップを解説します。記事の最後ではキャリアプランシートのテンプレートもご紹介していますので、ぜひご活用ください。

 

キャリアプランニングとは?

キャリアプランニングとは、自分の得意分野を特定し、ご自身の持っているスキルや才能、価値観、そして興味を理解した上で、それを実際に実現可能なキャリアパスにマッチさせることです。自分のキャリア面での目標は何か、自分に合ったキャリアをどのように選択するのかを就職活動を始める前に計画を立て準備することも、キャリアプランニングに含まれます。自分の目標を明確にし、キャリアプランニングの進捗に応じて目標を再評価することで、目標達成に向けて希望するキャリアへの道を確実に歩んでいくことができます。

 

キャリアプランの作成における4ステップ

ここからはおすすめのキャリアプランの作成方法を、4つのステップに大きく分け解説していきます。

 

キャリアプランの作成ステップ①: 自己探索(Self-exploration)

自己探索(Self-exploration)はキャリアプランニングにおける最初のステップです。自分のキャリア開発について十分な情報を得た上で決定を下すために、自分自身の強み、性格、スキル、才能について見つめ直しましょう。 例えば、MBTI(Myers–Briggs Type Indicator、マイヤーズ・ブリッグスタイプ指標)のような性格診断は、心のエネルギーの方向・ものの見方・判断の仕方・外界への接し方から、その人の強み・興味関心の方向・モチベーションの源・人間関係の持ち方・成長の指針・リーダーシップスタイル・学習スタイルなどについての理解を深めることができるツールです。。テストでは、それぞれのカテゴリーから1文字を選び、4文字のテスト結果を出すことで、自分の性格タイプを理解し、どのような職業が自分に合っているのかを知ることができます。

また、皆様が現在お持ちのスキル、知識や経験を評価し、それがどのようなキャリアに適しているのか、そしてどのようなキャリア開発が必要なのかなどの自己分析を行うことができます。厚生労働省の提供している「キャリアプラン作成のための質問集」なども用い、ご自身の価値観や関心事を今一度見つめ直してみましょう。自分が就いているキャリアで社会にどのように貢献したいのか、どのような給与水準を望んでいるのか、どのような活動が好きなのか(人と関わることなのか、黙々と作業することなのか)といった質問を自分に投げかけてみましょう。

既にお仕事をされている方は、以下のような質問をご自身に投げかけ、自分の興味をより深く理解しましょう。

 

なぜ今の仕事を辞めようと思っているのか?

今の仕事を辞めようと思っている時にはどうしてもネガティブなことに目が行きがちになります。しかし、この機会に今の仕事で何が楽しかったのか、これから何をしたいのかを改めて考えてみてはいかがでしょうか。

 

自分にとって仕事で最も重要なことは何か?

人は皆、様々な物事を組み合わせてモチベーションを高めていますが、今はご自身の優先順位を決める絶好の機会です。給与パッケージやキャリアアップ、キャリア開発の機会、優れたトレーニングなど、自分にとって最も優先するべき事項は何かを就職活動を始める前に知っておくことが大切です。

 

重視している福利厚生は何か?

最近ではほとんどの組織が何らかの形で福利厚生パッケージを提供しており、多くの人にとってこれが仕事場を決める際の決定要因となります。例えば、柔軟な働き方を求める人もいれば、多額のボーナスや社用車などに惹かれる人もいるでしょう。しかし、ご自身のキャリアの中で本当に欠かすことの出来ないものは何なのか、自分のニーズに合ったものは何かを考えてみましょう。そして、必要なものと無くても困らないものを比較検討することが大切です。

 

キャリアプランの作成ステップ②: 職業の探求

自己探求が終わったら、その情報をもとに決めたご自身の理想のキャリアに合致したさまざまな職業や仕事のプロフィールを調べてみましょう。また、キャリアフェアやウェビナーなどに積極的に参加することも、業界のトレンドや興味のある仕事の内容を理解するための良い機会となるでしょう。

まず、自分が興味を持ちそうな分野のキャリアをいくつか調べ、それぞれのキャリアについて基本的な情報を集めます。そしてその仕事がどのようなものかを理解し、仕事を絞り込んでいきます。従業員のレビューを掲載しているウェブサイトなどのプラットフォームを利用し、その職務に関する情報を収集することもできます。

重要なのは、皆様がどんな会社で働きたいのかをしっかりと理解することです。スタートアップ企業で働いていた方は大企業に転職したいと思っているかもしれませんし、その逆の可能性もあるでしょう。あるいは、今の会社と同じような環境の会社に転職したいと考えている方もいるかもしれません。個人的な好みが絡んでくる問題ではありますが、いずれにせよ検討すべき選択肢を絞り込むのに役立つでしょう。忘れてはならないのは、個人的な理由であれ、仕事上の理由であれ、現在の仕事を辞めたいと思うのには理由があるということです。仕事の満足度についても考えてみましょう。

 

キャリアプランの作成ステップ③: キャリアプランを立て、行動に移す

自分のプロフィールに合った興味のある仕事を探した後は、次のような質問をご自身に投げかけてみましょう。

 

  • その仕事のどの部分が自分の現在の仕事やスキルにマッチしているか?
  • その仕事のどの部分が自分の仕事やスキルに合っているか?
  • 自分の持っているスキルは最新のものか?(業界の進歩は目を見張るものがあります。日々、多くのことが変化していく中で、取り残されてしまうこともあります。自分のスキルを
  • 再評価して、どの分野をブラッシュアップする必要があるのかを確認すると良いでしょう。自分のスキルをアップデートすることでより雇用されやすくなります) 。
  • 自分のキャリア目標を達成するためには、どのような行動やステップが必要か?(例:リーダーシップの向上や特定のスキルのトレーニングなど)
  • 適切なサポートをどこで見つけることができるか?(相談にするのに適任な人やメンターなどの仕事上のネットワークを広げることが大切です) 。

 

キャリアプランの作成ステップ④: 興味のある職務への応募を開始し、できるだけ多くの面接経験を積む

キャリアプランニングはキャリア開発プロセスの一部であり、数年ごとに行う必要があります。これにより、自分のスキルと目標のキャリアに向けて前進するために必要なものとのギャップを確認することができます。皆様の設定した目標は、ご自身のライフステージに応じて数年ごとに変化する可能性がありますので、キャリア開発プロセスを再評価することは非常に大切です。

 

キャリアプランニングシート【テンプレート】

厚生労働省の公式サイトでは、キャリアプランシートを「就業経験がある方用」と「就業経験がない方、学卒者等用」のキャリアプランシートをご用意しています。

 

 

サイト内ではキャリアプランシートをどのように作成していったらいいか分からないといった方のために、キャリアプランシートの素案を作成することができる、「キャリアプランシート作成のための質問」も提供されています。まずは、これらの質問に答えながらキャリアプランシートの素案を作成してみましょう。

 

キャリアプラン作成|まとめ

以上、キャリアプラン作成のステップについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?実際に転職面接に臨む前に、「面接で聞くべき逆質問」、「面接の準備方法」、「効果的なLinkedInプロフィールを作成するための5つのヒント」などの記事をご覧になることもお勧めします。その他にも、皆様のキャリアプラン作成の次のステップに役立つ情報を多くご紹介しておりますので、興味のある方は是非一度弊社のブログ記事をご覧くださいませ。現在、積極的にお仕事を探されている方は、Progressive Recruitmentの求人検索ページをご覧いただくか、下記のフォームをご記入くださいませ。

LinkedInでProgressive Recruitementをフォローする

転職をお考えですか?または優秀な人材の採用をお考えですか?Progressive Recruitmentにお任せください。

このフォームを送信することで、弊社のプライバシーポリシーに沿って個人データが取り扱われることに同意したものとみなします。

オートモーティブ、ロボティックス、半導体分野-転職先としての将来性や注目の職種は?【2023年最新】

10 1 2023

今回は、当社にて製造業部門のマネージャーを務めるコーディ・ドレーパー(Cody Draper)に、業界における採用動向や今後転職先としておすすめのポジションについての話を聞きました。

FIP制度

2022年にスタートしたFIP制度とは?再エネへの影響は?

12 6 2023

こちらの記事では、FIP制度の特徴とFIT制度との違い、また、FIP制度の導入が再生可能エネルギー業界に与える影響やこれによる当業界での採用動向の変化について解説しています。

脱炭素社会

脱炭素社会とは?注目の高まる業界や需要の高まるスキルをご紹介

15 6 2023

地球温暖化による環境への影響が明らかになるにつれて、脱炭素社会への取り組みが地球規模で加速しています。当記事では、脱炭素社会へ向けた取り組みとその課題、また脱炭素社会の実現に向けて今後注目や需要が高まる業界や職業をご紹介します。

土木施工管理技士

土木施工管理技士とは?一級と二級の違いや試験についても

07 8 2023

こちらの記事では、土木施工管理技士の具体的な仕事内容や、一級土木施工管理技士と二級土木施工管理技士の違い、また将来的なキャリアパスの選択肢について詳しく解説しています。